今あるままできれいに

昔、入れ歯はフーフー息かけて固めていた

みなさん、こんにちは。札幌市南区藤野いとう歯科のいとうです。入れ歯は今も昔も粉と液を混ぜて作っていきます(常温重合レジン)。混ぜると自然に固まるのです。室内の気温で固まるので、常温重合レジンと言うのですが、問題は、固まるまでの時間が長い事なのです。早く固めるためにはフーフー息を吹きかけます。突然ですが、、、みなさん昔任天堂のファミコンの端子をフーフーしたことありませんか?あれは、何の為に、フーフーしてるのでしょう?ゲームの画面がバグった!ゲームが入りにくい!端子にほこりか?・・・と思い込み、ゲームのあちこちをフーフーし始めるという感じなのではないでしょうか?たぶん、気持ちの問題のような気もするのですが・・・。もしかして、適切な処置なのかも、わかりませんが・・・。さて!入れ歯を作る時、常温重合レジンでは、粉と液を混和終了後50~60秒で、軟らかい餅状物となり、完全に固まるまでに、4分もかかります。4分て、以外と長いんです。そこで、歯医者さんは、早く固まってもらいたい一心で、たぶんフーフーしたところで、それほど時短になるとも思えないのに、フーフーしたくなる・・・!しかし、今は、そのフーフーも、あまり必要としないはずです。なぜなら・・・常温で固めていたレジンも特殊な光で固まるレジンが、20年程前に登場したからです!常温レジンと同じく粉と液を混ぜるのですが、固め方の違いなんです。可視光線の照射によって、今まで4分かかって固まっていたのが、わずか20秒で固められるようになったのです。めざましい進化です。これで患者さんも安心です!しかし、常温レジンも、時には使う事があります。歯医者さんは、やっぱりクセがぬけず、またまたフーフーしたくなるでしょうね~。